日越学生交流

2024年11月24日

ハノイでの駐在経験を思い出して:日越学生交流の新たな一歩

先日、一般財団法人学生サポートセンターがハノイ大学との間で連携協定を締結したとのニュースを耳にしました。この協定は、ベトナムと日本の学生間の文化交流と相互理解を深めるもので、ハノイ大学を中心としたベトナム国内の教育機関とのネットワーク強化を目的としています。

実は私自身、5年前にハノイに駐在していた経験があります。このニュースを聞いたとき、ハノイでの生活やベトナムの方々との交流の日々が鮮やかに蘇りました。

 

日越学生交流の歩み

ベトナムと日本の学生交流の取り組みは、2001年に学生情報センターによって始められました。そして、2003年に設立された学生サポートセンターがその活動を引き継ぎ、さらに発展させています。

例えば、ハノイを中心に「日本・ベトナム学生交流会」を開催し、2007年からはハノイ市内の日本語学科を有する大学との協力で「日本語スピーチコンテスト」を実施。このイベントは、言語を超えた文化交流の場として毎年多くの学生を魅了しています。

今年は特に節目の年でした。「日越外交関係樹立50周年」「日本ASEAN友好協力50周年」を迎えた2023年、この「日本語スピーチコンテスト」が記念事業として認定されたことは、両国の友好関係がますます深まっていることを象徴していると思います。

 

駐在時代の思い出

私がハノイに駐在していたのは5年前。日々の暮らしの中で、地元の方々の温かさや、日本に興味を持ってくれている学生たちとの交流が、心に強く残っています。

特に印象的だったのは、日本語を学ぶベトナムの学生たちが、日本の文化や歴史に熱心に耳を傾け、将来日本で働きたい、学びたいという夢を語ってくれたことです。彼らの真剣な姿勢は、逆に私たち日本人にとっても学びの機会となりました。

 

国際交流の未来に期待

今回の連携協定は、こうした日越の学生たちの架け橋をさらに強固にするものだと思います。私が駐在していた頃は、すでに多くの交流の場が設けられていましたが、こうした取り組みが進むことで、さらに広がりと深みが生まれることでしょう。

ハノイでの経験があるからこそ、このニュースがとても嬉しく、懐かしく感じられました。今後も日越両国の交流がますます発展し、多くの若者たちが新しい未来を切り開いていくことを期待しています。

 

ベトナムのあの熱気ある街並みや人々の笑顔を思い出しながら、このニュースに触れたひとときでした。どこかでまたハノイに戻れる機会があるといいな、そんなことを夢見ています。