基準地価ってなあに

2024年09月04日

基準地価ってなあに

 

9月17日に令和6年度の基準地価調査結果が国土交通省から発表されました。

 

【全国平均】

○ 全用途平均・住宅地・商業地のいずれも3年連続で上昇し、上昇幅が拡大した。

【三大都市圏】

○ 全用途平均は4年連続、住宅地は3年連続、商業地は12年連続で上昇し、それぞれ上昇幅が拡大した。

・ 東京圏、大阪圏、名古屋圏では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも上昇し、上昇幅が拡大した。

 

https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo04_hh_000001_00054.html


 

そもそも、基準地価とは何でしょうか?

基準地価とは、都道府県が毎年7月1日時点の土地価格を調査し、公表する地価の基準値です。土地の適正な取引価格を把握するための目安として、各用途(住宅地、商業地、工業地など)ごとに調査されます。これにより、土地の価格動向を確認したり、不動産取引や公共事業での土地評価の参考に使われます。また、基準地価は国土交通省が発表する公示地価と並ぶ重要な指標です。

 

基準地価は、次のような場面で具体的に利用されます。

 

1. 土地取引の参考価格:不動産売買や賃貸契約時に、土地の適正価格を判断する目安となります。

 

2. 課税基準:固定資産税や相続税の算定基準として使用されることがあります。

 

3. 公共事業の補償基準:道路や公共施設の建設に伴う土地収用時に、補償額を決定する際の基準となります。

 

4. 土地の価格動向把握:地域の地価動向や経済状況の指標として利用されます。

 

金利上昇と地価上昇は密接に関係しています。金利が上がると、住宅ローンや事業資金の借入コストが増え、不動産の購入需要が減少しやすくなります。結果として、需要が減少し、地価の上昇が鈍化または下落することがあります。

しかし、金利上昇が経済成長やインフレ期待を伴う場合、一部の地域では地価が引き続き上昇することもあります。特に商業地では、経済活動が活発な場所では需要が維持されやすいです。

 

金利上昇と地価上昇の両方が続くと、ますます住宅を購入するかどうか迷いますね。